アミノ酸の推奨量と過剰摂取のリスク
サプリメントを控えた方がいい人とは
アミノ酸の摂取量やサプリメントによる健康リスクを一覧にしています。アミノ酸の摂取で気をつけること
健康な人であれば食事からの摂取に制限はありませんが、サプリメントによる摂取はアミノ酸の種類により控えた方が良いケースがあります。
必須アミノ酸
体重1キロあたりの推奨値が設けられています。
[自分の体重]x[1キロあたりの推奨値] が自分の推奨値となります。
上限は定められていません。
体重別の摂取量に男女差はありません。
非必須アミノ酸
推奨値・上限ともに設けられていません
1日あたりの推奨量/目安量・上限・リスク
注意事項は主に過剰摂取による健康リスクについて記載しています。必須アミノ酸 | ||||
体重1キロ | 50キロ | 65キロ | 80キロ | |
イソロイシン | 20㎎ | 1000㎎ | 1300㎎ | 1600㎎ |
[サプリからの摂取を控えるべき人]
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トレオニン (スレオニン) |
体重1キロ | 50キロ | 65キロ | 80キロ |
15㎎ | 750㎎ | 975㎎ | 1200㎎ | |
アミノ酸の中では毒性が最も低いものの1つ。 |
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トリプトファン | 体重1キロ | 50キロ | 65キロ | 80キロ |
4㎎ | 200㎎ | 260㎎ | 320㎎ | |
体内でセロトニンやメラトニンに代謝される。
[注意事項] |
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バリン | 体重1キロ | 50キロ | 65キロ | 80キロ |
26㎎ | 1300㎎ | 1690㎎ | 2080㎎ | |
[サプリからの摂取を控えるべき人]
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ヒスチジン | 体重1キロ | 50キロ | 65キロ | 80キロ |
10㎎ | 500㎎ | 650㎎ | 800㎎ | |
アミノ酸の中では毒性が強い。 [注意事項] [サプリからの摂取を控えるべき人] |
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フェニルアラニン (芳香族アミノ酸) |
体重1キロ | 50キロ | 65キロ | 80キロ |
25㎎ | 1250㎎ | 1625㎎ | 2000㎎ | |
フェニルアラニンは体内で非必須アミノ酸のチロシンに変換される。 [サプリでの摂取を控えるべき人] |
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メチオニン (含硫アミノ酸) |
体重1キロ | 50キロ | 65キロ | 80キロ |
15㎎ | 750㎎ | 975㎎ | 1200㎎ | |
アミノ酸の中では最も有毒と言われるほど過剰摂取による危険がある。高濃度の長期摂取は控えた方が良い。 [過剰摂取による症状] [サプリからの摂取を控えるべき人] [研究データ] |
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リジン | 体重1キロ | 50キロ | 65キロ | 80キロ |
30㎎ | 1500㎎ | 1950㎎ | 2400㎎ | |
毒性は認められないが、胃の痛みや下痢など可能性がある。
[過剰摂取による症状]
[サプリからの摂取を控えるべき人] [服用前に医療提供者に相談が必要なケース] |
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ロイシン | 体重1キロ | 50キロ | 65キロ | 80キロ |
39㎎ | 1950㎎ | 2535㎎ | 3120㎎ | |
摂取の上限を決定するだけの研究データはないが、限られた証拠から体重1キロあたり1250mgと示唆されている。 [過剰摂取による症状] [サプリからの摂取を控えるべき人] |
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非必須アミノ酸 ※推奨量の目安はありません | ||||
アスパラギン |
研究データが少ないため、安全性に関するデータなし |
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アスパラギン酸 | 深刻な悪影響はないとされている。
[サプリからの摂取を控えるべき人] [研究データ] |
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アラニン | 深刻な悪影響はないとされている。 [サプリからの摂取を控えるべき人]
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アルギニン |
[服用前に医療提供者に相談が必要なケース] [サプリからの摂取を控えるべき人] [同時に摂取してはいけない薬] |
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グリシン | [サプリからの摂取を控えるべき人] |
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グルタミン |
副作用の報告はないが、長期摂取による研究データが少ないため、分かっていないことも多い。そのためサプリメントを服用する場合は、1日あたり約5gの控えめな服用量から始めるのを推奨されることもあります。 |
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グルタミン酸 | [サプリからの摂取を控えるべき人] [その他] |
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シスチン | [サプリからの摂取を控えるべき人] |
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システイン | 体内で必須アミノ酸のメチオニンから合成されるため、メチオニンを摂取することでシステインも補うことができる。 [過剰摂取による症状] [サプリからの摂取を控えるべき人] |
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セリン |
研究データが少ないため、分かっていないことが多い。 [サプリからの摂取を控えるべき人] |
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チロシン | 必須アミノ酸のフェニルアラニンから体内で生成されるため、フェニルアラニンを摂取していれば不足することはない。 [サプリからの摂取を控えるべき人] [服用前に医療提供者に相談が必要なケース] |
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プロリン | 副作用の報告はないが、研究データが少ないため、分からないことが多い |
推奨量については必須アミノ酸のみWHOが設けたデータあります。上限については設定できるほどデータがないため、設けられていません。
非必須アミノ酸については推奨量もなく、まだ分からないことが多いです。
厚生労働省も独自のデータはなく、WHOのデータを参考にしています。
>WHO:Protein and amino acid requirements in human nutrition
大半のアミノ酸で「妊娠中または授乳中の女性」が摂取を控えるべきとされる理由は、副作用が報告されているからではなく、安全性を立証したデータないためとなります。